文部科学省 成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業

FSG高等部
平成29年4月国際アート&デザイン専門学校高等課程より校名を変更

開発する教育カリキュラムの全体的な骨格

イラスト・マンガ制作の業界においては、従来の手書きの手法に代わり専用ソフトウェア「CLIP STUDIO」と「ペンタブレット」や「液晶タブレット」との組み合わせで制作する手法が先端技術となっている。受講生はアナログによるイラスト・マンガの制作技術を学習しているが、デジタル技術を活用した作画技術を学ぶことにより実践的な学習が可能となる。

ワークショップ形式の授業とする理由として、現在のイラスト・マンガ制作は専門的なスキルを持つ者が協力しながら進めることが多くなっていることから、アイディアを創出する為のディスカッション、意思疎通の為のコミュニケーション、制作したものを説明するプレゼンテーションスキルが求められる。

これらの技術の習得のためにデジタル表現技法を学びながら、キャラクターデザイン演習、マンガ表現技法演習、背景表現演習をとおし、ワークショップ形式の特別授業のなかで作品を制作することにより、柔軟な「発想力」や「想像力」を醸成する。

一連のプログラムを総合的に学習することにより、業界で必要とされる知識とスキルの習得及びコミュニケーション能力の向上を図る教育プログラムとする。

  • ※上記カリキュラムは開発推進委員会で暫定的シラバスを作成し実証講座を実施する。
  • ※カリキュラムと実証講座、受講者の成果と評価を検証・評価委員会にて検証する。
  • ※委員会の意見を反映しコマシラバスと達成度評価基準を策定する。

カリキュラム概要

1.キャラクターデザイン演習(グループワーク演習)(15H)

  • キャラクターの描き方
  • ストーリーづくり

2.マンガ表現技法演習(グループワーク演習)(15H)

  • コマ割り
  • ふきだし
  • 視線誘導

3.背景表現演習(グループワーク演習)(10H)

  • 一点透視図法
  • 二点透視図法
  • 三点透視図法
  • 影の描き方

4.デジタル表現技法習得(デジタルソフト習得)(5H)

  • CLIP STUDIOによる表現技法
  • ペンタブレット(液晶タブレット)による表現技法
カリキュラム授業計画Ⅰ カリキュラム授業計画Ⅱ カリキュラム授業計画Ⅲ

開発に際して実施する実証講座の概要

実証講座の対象者
本校在校生 (イラスト・マンガコース)2年生
期間(日数・コマ数)
平成28年8月~12月3回(夏休み、秋休み、冬休み)
1週間(5日×3コマ)×3回
実施手法
講義及び制作ワークショップ
想定される受講者数
15名
受講者のうち就業、進学、キャリアアップ、キャリア転換につながる者の目標人数
10名

【第1回開発推進委員会】

  • 日時:9月14日(水)16:00~17:00
  • 場所:国際アート&デザイン専門学校 201教室
  • 出席:13名
  • 議事:本年度事業計画の説明、運営計画の審議

出席者

氏名 所属・職名 都道府県名
双石 茂 学校法人新潟総合学院/常務理事 福島県
中野寿郎 国際アート&デザイン専門学校/校長 福島県
伊藤 智 国際アート&デザイン専門学校高等課程/副校長 福島県
竹田隆行 開志学園高等学校/副校長 新潟県
高木かずえ 高松高等学院/副校長 香川県
知念仁志 インターナショナルデザインアカデミー高等課程/教務部長 沖縄県
中林寿文 NP0法人国際ゲーム開発者協会日本/副理事長 東京都
篠月梟太郎 漫画家 福島県
鈴木 賢 株式会社ICO 福島県
和田秀勝 専門学校国際情報工科大学校/副校長 福島県
水野和哉 学校法人新潟総合学院事業政策部/部長 福島県
橋本泰信 国際アート&デザイン専門学校高等課程/教務部長 福島県
斎藤勇二 国際アート&デザイン専門学校高等課程/事務局長 福島県

審議内容

1.平成28年度文部科学省
「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業概要説明

2.「マンガ・ゲーム分野のIT技術を活用した早期専門教育の人材育成事業」内容説明

  • 事業の趣旨・目的
  • 教育カリキュラムを受講した生徒が目指す人材像
  • 会議、委員会の説明
    • 委員会の目的、検討の具体的内容、実施時期
  • 開発する教育カリキュラム説明・審議
    • ゲーム制作カリキュラム
    • デジタルイラスト・マンガ制作カリキュラム
  • 実証講座計画審議
    • ゲーム制作実証講座
    • デジタルイラスト・マンガ制作実証講座

3.その他

経理処理についてのご案内

【第1回デジタルイラスト・マンガ制作分科会】

  • 日時:9月23日(金)13:30~14:30
  • 出席:7名
  • 議事:第1回実証講座カリキュラム検討(キャラクターデザイン演習)

出席者

氏名 所属・職名
斎藤幸佑 国際アート&デザイン専門学校
篠月梟太郎 漫画家
渡邊理英子 マンガアシスタント
齋藤菜津貴 イラストレーター
橋本泰信 国際アート&デザイン専門学校高等課程
伊藤 智 国際アート&デザイン専門学校高等課程
矢田部翔子 国際アート&デザイン専門学校高等課程

審議内容

■運営体制

役割等 氏名
講師 篠月梟太郎
補助 渡邊理英子 齋藤菜津貴 齋藤幸佑
矢田部翔子(生徒指導)

■学校備品

  • Windows (19台)(ClipStudio)
  • プロジェクター、ペンタブレット

■実施教室

  • 501教室

■第一回目講座目的

  • グループワークによるコミュニケーションスキルの向上
  • アクティブラーニングで自発的な授業への取り組み姿勢の向上
  • シナリオ構成・キャラクター作画技術の向上
  • ClipStudioを使ってのデジタル作画技術の向上
  • 成果物発表によるプレゼンテーション能力の向上

■対象者

  • 高等部生徒 計19名

■運営スケジュール

日程 時間 授業数
9月27日(火) 10:30~16:10 5コマ
9月28日(水) 10:30~16:10 5コマ
9月29日(木) 10:30~16:10 5コマ

■授業内容

  • オリテ
    • 授業内容・目的説明・動機づけ
    • リーダー等役割決め
  • 授業
    • テーマ発表
    • 世界観・シナリオ・キャラ設定講座
    • キャラ作成講座
    • 作画講座
    • スキャナ講座
    • ClipStudioによる着色講座
    • プレゼン講座
    • まとめ、総評、アンケート記入

【第1回デジタルイラスト・マンガ制作実証講座】

  • 日時:9月27(火)~9月29(木)(10:30~16:10(5H)×3日=15H)
  • 出席:生徒19名 講師1名 補助3名
  • 授業:キャラクターデザイン演習(グループワーク演習)

■運営体制

役割等 氏名
講師 篠月梟太郎
補助 渡邊理英子 齋藤菜津貴 齋藤幸佑
矢田部翔子(生徒指導)

■学校備品

  • Windows (19台)(ClipStudio)
  • プロジェクター、ペンタブレット

■実施教室

  • A&D 501教室

■運営スケジュール

日程 時間 授業数
9月27日(火) 9:30~12:20 3コマ
9月28日(水) 9:30~16:10 6コマ
9月29日(木) 9:30~16:10 6コマ

■授業内容

  • オリテ
    • 授業内容・目的説明・動機づけ
    • 3日間の流れ説明
    • 講師紹介
    • 班内自己紹介(アイスブレイク)
      ※スキル、得意分野等も?
      ※チーム名を決めても面白いかと思いました
    • リーダー等役割決め
  • 授業
    • テーマ発表
    • 世界観・シナリオ・キャラ設定講座
      • こんな風に考えよう
      • キャラ達が冒険・活躍できる設定
      • キャラ達の邪魔をする敵、ライバル
    • 【グループで話し合い、世界観を決める】
      • キャラ作成講座
        • 人物の描き方
        • 魅力あるキャラクターとは
        • キャラの描き分け
        • 特徴づけ、性格分け
        • 裏設定
    • 【グループで登場キャラを設定し、分担してラフ案作成】
      • 作画講座
        • 手描きによる下書き、ペン入れ
        • ClipStudioによる下書き、ペン入れ
    • 【グループ内で分担して線画作成】
        • できない人は補助に
        • 手持無沙汰の者が出ないようリーダーに指導
        • その世界に出るマスコット、クリーチャー等デザイン
          • 設定集、その他素材作成
          • 下書き担当、線画担当
      • スキャナ講座
        • 手描きの下書きをスキャンで取り組む
      • ClipStudioによる着色講座
    • 【グループ内でキャラクター等着色】
        • 手持無沙汰の者が出ないよう…上記同様
        • 期間巡視しながら指導・アドバイス
    • 【グループ内でイラスト制作継続】
      • プレゼン講座
        • プレゼンテーションとは
        • 発表の仕方
        • 役割分担
    • 【グループ内でプレゼン準備】
        • 画像の書き出し
        • 発表文の作成
        • ストーリー、世界観、キャラ設定等
        • 班ごとにプレゼン発表
        • まとめ ・まとめ、総評、アンケート記入
        • ~終了
第1回実証講座内容・成果物

【第2回デジタルイラスト・マンガ制作分科会】

  • 日時:11月17日(木)16:30~17:30
  • 出席:7名
  • 議事:第2回実証講座カリキュラム検討、第3回実証講座カリキュラム検討

出席者

氏名 所属・職名
斎藤幸佑 国際アート&デザイン専門学校
篠月梟太郎 漫画家
渡邊理英子 マンガアシスタント
齋藤菜津貴 イラストレーター
橋本泰信 国際アート&デザイン専門学校高等課程
伊藤 智 国際アート&デザイン専門学校高等課程
矢田部翔子 国際アート&デザイン専門学校高等課程

審議内容

■運営体制

役割等 氏名
講師 篠月梟太郎
補助 渡邊理英子 齋藤菜津貴
矢田部翔子(生徒指導)

■学校備品

  • Windows (12台)(ClipStudio)
  • プロジェクター、ペンタブレット

■実施教室

  • 501教室

■対象者

  • 高等部生徒 計19名

■第二回実証講座運営スケジュール

日程 時間 授業数
12月14日(火) 10:30~16:10 5コマ
12月15日(水) 10:30~16:10 5コマ
12月16日(木) 10:30~16:10 5コマ

■実証講座内容

  • オリエンテーション
    • 授業内容・目的説明・動機づけ
  • 授業
    • 1点透視図法、2点透視図法、3点透視図法を知ろう
    • 背景実習 透視図法(アナログ)(クリスタ)
    • 背景制作
      • 背景メインのリレーマンガを描く
    • チーム決め
    • チームでの自己紹介、目標設定、役割分担
    • 制作開始 ・背景制作
    • チームごとに制作発表
      • 作品をスクリーンに投影
      • まとめ、総評、アンケート記入
      • ~終了

■第三回実証講座運営スケジュール

日程 時間 授業数
12月20日(水) 10:30~16:10 5コマ
12月21日(木) 10:30~16:10 5コマ
12月22日(金) 10:30~16:10 5コマ

■実証講座内容

  • オリエンテーション
    • 授業内容・目的説明・動機づけ
  • 授業
    • クリスタで作るマンガ原稿について
    • コマ割りや視線誘導について
    • クリスタでのマンガ表現について
      • 吹き出しについて、セリフについて、描き文字について、効果線について
    • グループワークによるマンガ制作
      • チーム決め、役割分担、チーム名決め、目標決め
      • テーマ発表(テーマ:          )
      • テーマに沿って1Pマンガのネタ出し、キャラ作り、ネーム制作等
      • チームによる作品制作
      • チームごとに制作発表(1チーム10分程度)
      • 作品をスクリーンに投影
      • 作品の評価 まとめ・感想・アンケート記入
      • ~終了
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